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発酵おばば。

2009/05/19 Tue 12:43

先週と比べて随分と気温もお天気も回復してきました。
(よかった~♪)

でも確実に冬は来ています。冬になるとキッチンに立つ事が多くなります。
で、今マナマミィがはまっているのが酵母作りと友人から教えてもらったキムチ作り。
発酵ワールドにはまって、発酵博士の小泉武夫さんに弟子入りしそうな勢いです(笑)。
なので私達、発酵おばばと呼んでいます。

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一番良いのは旬の果物や野菜らしく、↑のはこちらで今の時期たくさんなっているフィジョア♪

果物に限らず、野菜やコンブ等の海藻まで色んなものから酵母作りが出来るらしく色んな瓶が棚に並んでいます(苦笑)
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この酵母で出来たパンはイーストで作ったパンと違って小味があります。
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焼きたて~♪

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「焼きたて?」

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「焼きたて・・・」じゅるっ

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ちいさな森のちいさな物語:シリーズ1

それはとある国にあるちいさな森の物語。
これはその森に住む住人たちのお話しです。
まだ薄暗い夜明け前。でももうすでに起きて働いている人がいるようです。
今日はその人物と彼の大切なお友達についてお話ししましょう。
ちいさな森のちいさな物語のはじまり・はじまり。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「パン屋のブレッドさんとイースト君」


ちいさな森のちょっと奥深いところに森の住人に大人気のパン屋さんがあります。

パンを焼いているのはパン職人のブレッドさん。
ブレッドさんは毎日違うパンを焼いています。
一日1種類のパンしか焼かないので、みんな今日は何のパンが出来るのだろうと興味しんしん。
さてブレッドさん、今日は何のパンを焼くのでしょう?
森のみんながまだぐっすりと眠っている夜明け前にブレッドさんは大きなボウルにパンの材料を用意し始めました。
粉と水とバターと砂糖。
でもこれだけではパンをふっくらと焼く事は出来ません。

さあ、ここでブレッドさんの頼もしいお友達、イースト君の出番です。

イースト君はパンをふっくらとさせるために一役買ってくれるブレッドさんの大事な仕事のパートナー。

あれあれ、でもまだイースト君起きたばかりで寝ぼけ眼。
「イースト君、起きてくれ。もうすぐお日様が昇るよ。みんなが起きる前にパンを焼かなきゃ。みんなが待っているんだよ。」


「.......ぐう。」


・・・ありゃありゃ、イースト君まだまだ眠いようで返事がありません。

それでもブレッドさんおかまいなしにイースト君をそっとボウルの中に入れて他の材料と一緒にこね始めました。

こねて、こねて、またこねて。
ブレッドさん大きな手であっという間にパンをこね上げていきます。

うんしょ、よいしょ、どっこいしょ。
いっしょうけんめい、でもやさしく心を込めてこねていきます。

うんしょ、よいしょ、どっこいしょ。

パンがまとまってきたところで、イースト君もようやく目が覚めてきたみたいです。

「さあイースト君、今日も宜しく頼むよ。森のみんなが僕らのおいしいパンを待っているんだ。」

「ふあぁぁ・・・おはよう、ブレッドさん。今度はおいらにまかせときな!」

ちょっと暖かいところにパン生地をおいてイースト君が生地を膨らましてくれるまでブレッドさんはちょっと一休み・・・といきたいけれど、ブレッドさんにはまだまだ他にやる事がいっぱいあります。
「さて、オーブンに火を入れなきゃな。」
森から拾ってきた枯れ木を組んで火をおこし始めました。
じっくりオーブンを暖める事でふっくらとおいしいパンが焼けるのです。
イースト君はその間にパン生地に入れた砂糖を食べて、ガスを作ります。

ぱく。ぱく。ぱく。 ぷっ。ぷっ。ぷっ。

もぐ。もぐ。もぐ。 ぽっ。ぽっ。ぽっ。

そのガスで生地が膨らんでパンがおいしくふっくらとなるのです。
ブレッドさんもイースト君も森のみんなにおいしいパンを届けたくて一生懸命働いています。
何よりもブレッドさん自身がパンが大好き。そしてイースト君はブレッドさんが大好きなんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちょっと森の空が明るくなってきた頃、イースト君のお仕事が完成しました。
そっとボウルのふたをとってみると・・・
ボウルのなかのパン生地がふっくらと2倍にふくれあがっています。
ブレッドさん、イースト君のお仕事に大満足。
「やあやあ、イースト君今日もすばらしい出来栄えだね。ありがとう!!」
さあ、生地が出来たところでいよいよパンの形作りです。
今日はどんなパンが出来るんでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちゅん、ちゅん、ちゅん。
ぽっぽー。ぽっぽー。
森に朝がやってきたようです。
一番最初に目を覚ますのは早起きさんの鳥たちです。
おや、森の木の間を良い香りが立ちこめてきました。
なんせ小さい森の中です。あっというまに森の隅々にまで香ばしく焼けるパンの匂いが広がっていきます。
この匂い何でしょう??ほのかに焦げたバターの良い匂いがまざっています。
ちゅん。ちゅん。ちゅん。
ぐぅぅう~
鳥の鳴き声にまじって大きなおなかのなる音が聞こえてきました。
そう森のみんなのおなかの音です。
森のみんなは毎朝このおいしそうなパンの匂いで目を覚まします。
顔をあらってあらゆる住人たちがブレッドさんのパン屋に集まってきました。

「おはよう、みんな!さあパンが焼けたよ。今日はブレッド特製バターロールだよ」

みんな我先にと買って帰ります。待ちきれないものはお店の前でパンをパクリ。
そのおいしい事!
口の中でふんわりとバターの味が広がります。
ふわっとしたパンはまるで雲を食べているかのようです。
思わずにっこり。みんなの顔に笑顔がひろがります。

ブレッドさんとイースト君はこの瞬間を見るのが大好き。

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あっという間にパンも売り切れました。

みんなが帰った後にようやくブレッドさんとイースト君も朝ご飯の時間です。
あたたかいコーヒーを入れて、ブッレッドさんは自分用にとっておいた今日のバターロールを、イースト君は甘いものが大好物なので、朝ご飯に森でとれたハチミツを食べます。
「うん、イースト君今日もすばらしい出来栄えだ。お疲れさま」
「ブレッドさんもお疲れさま。今日もみんなに喜んでもらえてよかったね!」

「そうだね、さて明日は何をつくろうかな?」

「そうだなぁ、メロンパン、クリームパン・・・最近長い事ジャムパンも作っていないなぁ。よぉし、ベッドの中で一休みして考えようか。」
「そうしよう、そうしよう。」

こうしてブレッドさんの今日のお仕事が終わりました。

明日のパンはいったいなんでしょうね?
明日の朝が待ち遠しい、森のみんなたちなのでした。

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これはこの森の住人のある一日。次のお話はまた今度。
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料理 | コメント(5) | トラックバック(0)
コメント
可愛いお話!
私も天然酵母を作ってパンを作ってるので、パンの話は興味深々!
マナマミィのパン美味しそう~~。
近くなら教えてもらいにいくのにな~!
良いですねぇぇ 焼きたてのパン 美味しそうぅぅぅ
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coo様
天然酵母のパン、美味しいですよね♪
ブログで見るcooさんのパン、私達の方が教わりたいですよ~
私達も近くに住んでいたら、一緒に作りたい!
Black様
やっぱ焼きたてのパンは良いですよね。
マナも焼きたてパンのときはおねだりの声が1オクターブ高くなります(苦笑)

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